「バラカン・モーニング」が今月で終わります。
と、唐突に「バラカン・モーニング」と書いても、分かる人にしか通じなくてごめんなさい。「バラカン・モーニング」は、3年間ほど(途中休止した時期があるので、通算ですが)続いたインターFMの朝帯番組です。
ピーター・バラカンさんがDJを勤めるラジオ番組で、月〜木の朝7時から10時までロックを中心としたグッドミュージックをかけます。
ピーター・バラカンさんの最高に素晴らしい選曲と、ロック好きリスナーの手紙のおもしろさ、ゲストのなんともいえない多彩さ。
そして、なんといっても最高なのは平日の朝7時から3時間ぶっ通しのグッドミュージックタイムだということです。
その「バラカン・モーニング」が今月で終わります。
こんなに悲しくて辛いことは、最近だと3.11以来です。終了を知ってから3日間くらいは酒量が増え(もともとよく飲む)、仕事がややおろそかになり、変な言動が多く(変わらないかもしれない)なりました。
僕の平日朝のたのしみの正直100%でした。100−100=ゼロ。それが来月から訪れると思うと、どうしていいのかまだ何も分かりません。
でも、もともとは、無かったこと。だけど体験しまったからには、後に戻れない。大人の恋の様なものかもしれません。
タージマハルを朝からかける番組は他にありません。テデスキトラックスがガンガンかかる番組は他にありません。ストーンズやリトルフィートが毎日の様にかかる番組は他にありません。グレイトフルデッドの1曲24分のライブを朝7時台にかける番組は他にありません。栃東の取り組み見たかをちょくちょくかける番組は他にありません。濱口佑自がしょっちゅう来てライブをやりまくる朝帯番組は他にありません。ロバートジョンソンをLP片面朝8時台にかける番組は他にありません。
「バラカン・モーニング」が今月で終わります。
先日ピーター・バラカンさんがお書きになられた、ご自身のフェイスブックでのコメントで締めくくります。
『バラカン・モーニングの終了を発表してから、あちこちで様々が憶測が飛び交っています。ぼくが原発に反対だから下ろされたと思っている方がいるようですが、それは違います。
今回の改編で消えて行く番組が沢山あって、ぼくのもその一つですが、理由はもっと単純だと思います。とにかく、フリーで仕事をする人間はこういうことがいつでも起こりうるので、受け入れる他ないです。』